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お嬢様カラーのウォークマンに付けるストラップを思案中。
どうせなら妹様の羽風ストラップを付けたくて、妹様の羽に似たビーズを探し中。


ウォークマンが到着する前に完成させたいなー


 

 
ゆらりふわりと優しく浮かび、ぱちんと消えてはいおしまい。

 

 「割れちゃったね」

 学校から帰宅した新羅が持っていたしゃぼん玉セット。
 お前高校生だろ?と聞くと、いろいろあったんだよと帰ってきたのは苦笑い。
 せっかくだから作ろうか。
 笑う新羅は、すでに先が膨らみ、淵がぎざぎざになったストローを構えていた。
 

 そうして生まれたしゃぼん玉。
 はじけて消えたしゃぼん玉。

 綺麗なのだけれど、どこか寂しげなその姿。

 「似てるよね」
 なにが?
 「人に」
 なんで? 
 「どんなに天を望んでも、天に届く前に割れてしまう。
頑張っても頑張っても、たどり着きたい所に届けない。ほら、ね。そっくりだ」

 目を細めて、しゃぼん玉が割れた位置を見つめ続ける新羅。
 妙に達観したその姿は、あまりにも長い時を生き疲れてしまった老賢者に似ていた。
 

 まだ17歳の少年は、父親の助手として人の心の闇に触れ続けてしまったからなのか、
 新羅は妙に達観した人生観を持っている。

 そんな彼を見るのは、少し寂しい。
 私が出会った数少ない若人は、もっときらきらとしていたような気がする。


 若い考えでいられるのは今だけだ。

 私がそれを言うと、新羅は困ったように目を伏せた。
 
 「俺はね、早く大人になりたいんだ」
 
 そんな事を言わなくても、人はいずれ大人になれる。
 望もうが、望まなかろうが。

 「そうだね。でも、俺はまだ子供だよ?何時か天にしゃぼん玉を届けたいって、心の隅で思ってるんだ」

 小さく笑う新羅の笑顔。
 私は、その笑顔に何故か薄ら寒い物を感じ取った。


 ―――――――――――――――――――――――――

 新羅のお題っぽくなってしまいました。
 ううむ、こんな予定ではなかったのですか……

 新羅が天(セルティ)に届かせたいしゃぼんだま(恋心)。
 少し怖いくらいに一途な思いが届くまで、あと7年。
 
 

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